「スマホを乗り換えたらLINEの友だちやトーク履歴は消える?」「先にSIMカードを入れ替えても大丈夫?」「iPhoneからAndroidへ変更すると、過去のトークはどこまで引き継げる?」と不安に感じている人は多いのではないでしょうか。LINEは家族や友人との連絡だけでなく、仕事のやり取り、学校や地域のグループ、写真の共有、各種サービスのログインにも使われています。そのため、携帯会社やスマホを乗り換えるときは、料金プランや回線の開通と同じくらいLINEの引き継ぎが重要です。
最初に結論を整理すると、携帯会社だけを乗り換え、今までと同じスマホをそのまま使う場合は、通常はLINEアカウントの引き継ぎ操作は必要ありません。MNPで電話番号を維持し、端末の初期化やLINEアプリの削除をしなければ、SIMカードやeSIMが変わってもLINEは基本的に今までどおり使えます。一方、乗り換えと同時に新しいスマホへ機種変更する場合は、旧端末から新端末へLINEアカウントを引き継ぐ必要があります。
新旧両方のスマホが手元にあり、旧端末でLINEを開けるなら、「かんたん引き継ぎQRコード」を使う方法が最もわかりやすい選択です。ただし、LINEアカウントを移せることと、過去のトーク履歴をすべて復元できることは同じではありません。友だちリストやグループ、プロフィールなどはアカウントにひもづいて移行できますが、トーク履歴はバックアップ方法、移行前後のOS、保存されているデータの種類によって復元できる範囲が変わります。
特に注意したいのが、iPhoneからAndroid、またはAndroidからiPhoneへの乗り換えです。標準的な方法やQRコードによる引き継ぎでは、異なるOS間で復元できるトーク履歴は原則として直近14日間です。15日以上前のトーク履歴まで移したい場合は、対応条件を満たしたプレミアムバックアップを事前に利用する必要があります。反対に、iPhoneからiPhone、AndroidからAndroidのように同じOSへ乗り換える場合は、iCloudまたはGoogle ドライブへ標準バックアップを取ることで、過去のテキストメッセージを復元できます。
LINEの引き継ぎで最も多い失敗は、古いスマホを下取りや初期化に出してから準備不足に気づくことです。新しいスマホでLINEを使えたように見えても、トークの復元が終わっていなかった、登録電話番号が古かった、パスワードがわからなかったというケースがあります。大切なのは、携帯会社の回線切替を急ぐことではなく、旧端末を操作できる間にアカウント情報とバックアップ状態を確認することです。
この記事では、「LINE 引き継ぎ 乗り換え」で迷っている人に向けて、携帯会社だけを変えるケースとスマホも変えるケースの違い、乗り換え前に必要な準備、iPhone・Androidそれぞれの手順、異なるOSへの移行、電話番号変更、旧端末が使えない場合の対応まで詳しく解説します。順番どおりに進めれば、初めての乗り換えでも慌てる必要はありません。
LINE引き継ぎとスマホ乗り換えの基本
携帯会社だけの乗り換えならLINE引き継ぎは原則不要
「乗り換え」という言葉は、携帯会社を変更するMNPと、スマホ本体を買い替える機種変更の両方に使われます。しかし、LINEで必要な操作はこの2つで大きく異なります。まず、自分がどのケースに当てはまるかを確認しましょう。
今まで使っていたスマホをそのまま使い、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル、格安SIMなどの間で通信契約だけを変更する場合、通常はLINEアカウントを別の端末へ移す必要がありません。SIMカードを差し替えたり、eSIMを再発行したりしても、LINEアプリと端末内のデータが残っていれば、アカウントやトーク履歴もそのままです。
たとえば、iPhoneを買い替えずに携帯会社Aから携帯会社BへMNPし、電話番号もそのまま引き継ぐケースを考えてみましょう。新しい回線が開通したあと、モバイルデータ通信やSMS、音声通話を確認すれば、LINEはこれまでと同じ状態で利用できるのが基本です。LINEの設定画面で「アカウントを引き継ぐ」といった特別な操作を始める必要はありません。
ただし、同じスマホを使う場合でも、次のような操作を行うなら事前準備が必要です。
・スマホを初期化する
・LINEアプリを削除して再インストールする
・端末の修理や交換で本体が変わる
・新しい電話番号を取得する
・端末のOSを入れ直す
・下取り前にデータを消去する
これらは、見た目には「同じ機種を使う」場合でも、LINEから見るとログイン環境が変わる可能性があります。特に、端末の初期化やアプリの再インストールをすると、端末内に保存されていたトーク履歴が消えるため、バックアップなしでは元に戻せないことがあります。
乗り換えと同時に新しいスマホを購入する場合は、LINEの引き継ぎが必要です。iPhoneから新しいiPhone、Androidから新しいAndroidだけでなく、iPhoneからAndroid、AndroidからiPhoneへ変える場合も対象です。新端末にLINEをインストールして「新規登録」を選ぶのではなく、必ず現在使っているLINEアカウントへ「ログイン」して引き継ぎます。誤って新規登録を進めると、別アカウントが作成されたり、既存アカウントの利用に影響したりするおそれがあるため注意してください。
また、MNPで電話番号を維持しても、LINEのトーク履歴が携帯会社によって自動的に保管されるわけではありません。LINEのデータは通信会社ではなく、LINEアカウント、端末、iCloud、Google ドライブなどの仕組みによって管理されます。「同じ電話番号だから何もしなくても新しいスマホへ全部移る」と考えるのは危険です。
逆に、電話番号が変わるからといって、必ずLINEアカウントを作り直す必要もありません。正しい手順で現在のアカウントを引き継ぎ、その後に登録電話番号を変更すれば、友だちやグループを保ったまま利用できます。重要なのは、携帯会社が変わるかどうかではなく、端末、電話番号、OS、旧端末の利用可否という4つの条件です。
判断を簡単にまとめると、次のようになります。
| 乗り換えの内容 | LINE引き継ぎ | 主な対応 |
|---|---|---|
| 同じスマホ・同じ電話番号でMNP | 原則不要 | 回線開通後にLINEの送受信を確認 |
| 同じスマホ・電話番号が変わる | アカウント移行は通常不要 | LINEに登録した電話番号を変更 |
| 新しいスマホ・同じ電話番号 | 必要 | 事前バックアップ後にログイン |
| 新しいスマホ・電話番号も変更 | 必要 | アカウント情報を確認して引き継ぐ |
| 端末を初期化・交換する | 必要 | 初期化前にバックアップ |
この区別ができれば、不要な操作によるトラブルを避けられます。携帯会社だけの乗り換えならLINEを触りすぎない、新しい端末へ移るなら旧端末が使えるうちに準備する、という考え方が基本です。
LINEで引き継げるデータと引き継げないデータ
LINEの乗り換えでは、「アカウント情報」と「トーク履歴」を分けて考える必要があります。アカウントの引き継ぎに成功しても、バックアップが不十分なら過去のメッセージが表示されないことがあります。一方、トーク履歴が一部復元できなくても、友だちリストやグループなどは正常に引き継がれている場合があります。
一般に、LINEアカウントを正しく引き継ぐことで移行できる主な情報は次のとおりです。
・友だちリスト
・参加しているグループ
・プロフィール画像、表示名、LINE ID
・ステータスメッセージ
・アルバムやノートに保存されているデータ
・購入済みのスタンプ、絵文字、着せかえ
・LINEスタンププレミアムの利用情報
・LINEポイント残高
・LINE VOOMの内容
・一定期間のオープンチャットのトーク履歴
・一部のLINE連動サービスや有料アイテムの情報
これらの多くはアカウント側にひもづいているため、トーク履歴の標準バックアップとは別に移行されます。たとえば、大切な写真を通常のトーク内ではなくLINEアルバムに保存している場合、そのアルバムはアカウントの引き継ぎによって新しいスマホでも確認できるのが基本です。ただし、サービスの仕様変更や個別データの状態によって例外があるため、絶対に失いたくない写真や動画は端末や別のクラウドにも保存しておくと安心です。
一方で、引き継ぎ方法にかかわらず再設定が必要になりやすい情報もあります。代表例は通知音の設定とトークルームごとの背景画像です。新しいスマホでLINEを使い始めたあと、通知が鳴らない、音が違う、背景が初期状態になっている場合は、引き継ぎ失敗ではなく端末側の設定が移行されていない可能性があります。
最も注意したいのはトーク内の写真、動画、ファイル、ボイスメッセージです。標準バックアップで保存できるのは基本的にテキストメッセージであり、すべてのメディアが過去にさかのぼって保存されるわけではありません。トーク画面で以前は見られた写真でも、保存期限やデータの状態によって開けなくなっていることがあります。バックアップを開始した時点ですでに期限切れになっているデータは、あとから復元できない可能性があります。
また、iPhoneとAndroidの間でOSをまたいで乗り換える場合、購入済みのLINEコイン残高や一部ゲーム内通貨などが引き継げない場合があります。LINEポイントとLINEコインは別のものです。混同しやすいため、OSを変更する前にそれぞれの残高を確認し、移行できない有料残高は必要に応じて旧端末側で使うことも検討しましょう。
「トーク履歴さえバックアップすれば何もかも同じになる」と考えるのではなく、次の3層に分けると整理しやすくなります。
- アカウントにひもづく情報
友だち、グループ、プロフィール、購入済みスタンプなどです。正しいアカウントへログインすることが重要です。 - バックアップが必要なトーク履歴
過去のメッセージです。標準バックアップ、QRコード、バックアップ用PINコード、プレミアムバックアップによって復元範囲が変わります。 - 個別確認が必要な設定・有料残高・メディア
通知音、背景画像、異なるOS間のLINEコイン、一部サービス内通貨、期限切れの写真やファイルなどです。
乗り換え前は、トーク一覧を眺めるだけでなく、本当に残したいものを具体的に確認してください。仕事の資料、家族の写真、住所や予約番号、学校からの連絡など、消えると困る情報はトーク履歴だけに依存せず、端末への保存、アルバム、ノート、メモなどへ退避しておくと安全です。
なお、トークルーム自体を削除したあとにバックアップしても、削除済みの履歴は戻りません。バックアップは「現在残っている状態」を保存する仕組みであり、過去に消したデータを復活させる仕組みではないからです。引き継ぎ前の整理で不要なトークを削除する場合も、大切なルームを誤って消さないよう慎重に進めましょう。
同じOSと異なるOSでトーク履歴の移行範囲が変わる
LINEの引き継ぎで結果を大きく左右するのが、古いスマホと新しいスマホのOSの組み合わせです。「iPhoneからiPhone」「AndroidからAndroid」は同じOS間の乗り換え、「iPhoneからAndroid」「AndroidからiPhone」は異なるOS間の乗り換えに該当します。
同じOS間では、標準バックアップを利用できます。iPhoneはiCloud Drive、AndroidはGoogle ドライブへトーク履歴を保存し、新しい端末で同じクラウドアカウントを使って復元します。標準バックアップで保存対象となるのは基本的にテキストメッセージです。過去の文章を残したい人には有効ですが、トーク内の写真、動画、ファイル、ボイスメッセージまで完全に移るとは限りません。
異なるOS間では、iCloudの標準バックアップをAndroidへ、Google ドライブの標準バックアップをiPhoneへ直接復元することはできません。かんたん引き継ぎQRコードまたはバックアップ用PINコードを使うと、直近14日間のテキストメッセージと写真、動画、ファイル、ボイスメッセージを引き継げますが、通常の方法では15日以上前のトーク履歴は対象外です。
現在は、LYPプレミアムの対象会員が利用できるプレミアムバックアップという選択肢もあります。プレミアムバックアップは、LINEが提供する最大100GBの保存領域に、テキストメッセージ、写真、動画、ファイル、ボイスメッセージをリアルタイムでバックアップする機能です。対応条件を満たし、事前の初回バックアップを完了していれば、iPhoneとAndroidの間でも15日以上前を含むトーク履歴を引き継げます。
ただし、プレミアムバックアップを利用開始すれば、過去のすべての写真や動画が必ず復活するという意味ではありません。利用開始前に有効期限が切れていたメディアや、一部の古いデータ、公式アカウント・システムメッセージなどはバックアップされない可能性があります。初回バックアップには端末の空き容量が必要であり、完了前に機種変更を進めるのも避けるべきです。LINEアプリを最新にし、「バックアップ完了」を確認してから移行してください。
選び方をまとめると、次のようになります。
| 移行方法 | 同じOS | 異なるOS | 主な保存対象 |
| 標準バックアップ | 利用可能 | 利用不可 | 過去のテキストメッセージ |
| かんたん引き継ぎQRコード | 利用可能 | 利用可能 | 直近14日間のトーク履歴 |
| バックアップ用PINコード | 利用可能 | 利用可能 | 直近14日間のトーク履歴 |
| プレミアムバックアップ | 利用可能 | 利用可能 | 全期間のテキストと対応メディア |
同じOS間で旧端末が使えるなら、「標準バックアップを完了したうえで、かんたん引き継ぎQRコードを利用する」という組み合わせがわかりやすく、安全性も高い方法です。QRコードはアカウントの本人確認を簡単にし、標準バックアップは14日より前のテキスト履歴を補います。
異なるOS間で過去の履歴を重視しない人は、QRコードで直近14日間を移せれば十分な場合もあります。一方、数年前の家族とのやり取り、業務連絡、思い出の写真などを新しいスマホでも見たい人は、乗り換え直前ではなく余裕を持ってプレミアムバックアップの利用可否と完了状態を確認しましょう。
また、スマホ本体のデータ移行機能だけに頼るのはおすすめできません。iPhoneのクイックスタート、Androidのデータコピー、メーカー独自の移行アプリを使うとLINEアプリが新端末へ表示されることはありますが、それだけでLINEアカウントの認証やトーク履歴の復元が完了するとは限りません。スマホ全体のデータ移行と、LINEアカウントの引き継ぎは別の作業として確認することが大切です。
LINEを引き継ぐ前に必ず行う準備
電話番号・メールアドレス・パスワード・連携アカウントを確認する
LINEの引き継ぎを成功させるために、最初に確認したいのがアカウント情報です。旧端末が手元にあり、LINEを問題なく開けるうちに、「ホーム」から設定を開き、アカウントの項目を確認します。
確認する情報は主に次の4つです。
・LINEに登録されている電話番号
・利用可能なメールアドレス
・自分で入力できるLINEパスワード
・連携しているApple IDまたはGoogle アカウント
MNPで同じ電話番号を引き継ぐ場合でも、LINEに登録されている番号が現在の番号と一致しているか確認してください。過去に電話番号を変更したのにLINE側を更新していない場合、乗り換え時の認証で混乱することがあります。見覚えのない番号や、すでに解約した番号が登録されているなら、旧端末を利用できる間に正しい情報へ変更しておきましょう。
メールアドレスは、現在受信できるものを登録します。以前使っていた携帯会社のキャリアメールを登録したまま乗り換えると、解約後にメールを受信できなくなる可能性があります。メールアドレス持ち運びサービスを利用しない場合は、携帯会社に依存しないメールアドレスへ変更しておくと安心です。
パスワードは、画面上でそのまま文字列を確認できないことがあります。「設定済み」と表示されていても、自分が覚えているとは限りません。不安なら乗り換え前に再設定し、入力ミスを防げる安全な方法で管理しましょう。かんたん引き継ぎQRコードではパスワード入力なしで進められることがありますが、QRコードが使えない、旧端末が突然故障した、別のログイン方法が必要になったという事態に備え、パスワードを整えておく意味があります。
LINEに電話番号を登録していない場合は、Apple IDまたはGoogle アカウントとの連携状態を確認します。新端末で使うApple ID・Google アカウントが旧端末と異なると、バックアップやログインでエラーになることがあります。家族のアカウントで端末を設定していた人、複数のGoogle アカウントを使い分けている人、仕事用と個人用のApple IDを持っている人は特に注意してください。
ここで大切なのは、認証情報を自分だけが確認できる状態にすることです。SMS認証番号、パスワード、引き継ぎ用QRコードを第三者へ送ってはいけません。家族に操作を手伝ってもらう場合も、認証画面に表示された内容を不用意に共有しないようにしましょう。「LINEのサポート」を名乗って認証番号を聞き出す連絡にも注意が必要です。
乗り換えで電話番号が変わる場合は、旧番号を解約する前の準備がより重要です。新しい番号を取得したあとも既存のLINEアカウントを引き継ぐことはできますが、登録情報が不十分で旧端末も使えない状態になると本人確認が難しくなります。「新しい番号になったら新規登録すればいい」と安易に進めず、友だちやトークを残したいなら必ず「ログイン」「アカウントを引き継ぐ」という流れを選びます。
なお、1つの携帯電話番号を複数のLINEアカウントへ同時に登録することはできません。新しい電話番号が以前の利用者のLINEアカウントに登録されたままなど、まれに別の名前が表示される場合は、自分のアカウントだと決めつけて先へ進まないでください。画面の名前やプロフィール画像を確認し、違う場合は「いいえ、違います」などの案内に従って、自分の既存アカウントを引き継ぐ手順へ進みます。
確認作業は5分から10分程度で終わりますが、旧端末を手放したあとでは難易度が大きく上がります。携帯ショップへ行く直前ではなく、乗り換えを決めた段階でアカウント情報を整えておくのがおすすめです。
標準バックアップ・PINコード・プレミアムバックアップを設定する
アカウント情報を確認したら、次はトーク履歴を保存します。LINEのバックアップ方法には役割の違いがあるため、「とりあえずバックアップボタンを押した」だけで終わらせず、移行先のOSと残したいデータに合う方法を選びましょう。
同じOS間で乗り換える人がまず行いたいのが標準バックアップです。iPhoneではiCloud Drive、AndroidではGoogle ドライブを使用します。LINEの「ホーム」から設定を開き、「バックアップ・引き継ぎ」「トークのバックアップ」などの項目へ進み、「今すぐバックアップ」を実行します。表示名はアプリのバージョンやOSによって多少異なることがあります。
iPhoneでは、端末の設定でiCloud Driveが有効になっているか、iCloudに十分な空き容量があるかを確認します。LINEで使っている端末と、新しいiPhoneでサインインするApple IDが一致していることも重要です。iCloud容量が不足していると、バックアップを開始できても最後まで完了しない場合があります。
Androidでは、Google ドライブを利用できること、保存先として選択したGoogle アカウントが正しいこと、Google側に十分な空き容量があることを確認します。複数のGoogle アカウントが登録されている端末では、どのアカウントにバックアップしたかをメモしておくと、新端末での復元時に迷いません。
標準バックアップを実行したあとは、「前回のバックアップ」などに表示される日時を確認してください。今日バックアップしたつもりでも、通信エラーや容量不足で数カ月前の日付のままになっていることがあります。日時が最新になっていなければ、Wi-Fiなど安定した通信環境へ切り替え、空き容量を確保して再度実行します。
次に設定しておきたいのが、6桁のバックアップ用PINコードです。PINコードを事前登録しておくと、標準バックアップが取れない場合や異なるOSへ乗り換える場合でも、直近14日間のトーク履歴を引き継ぐ助けになります。旧端末の故障や紛失でQRコードを表示できないケースへの備えにもなります。
PINコードは、生年月日、電話番号の下6桁、同じ数字の繰り返しなど、推測されやすいものを避けましょう。設定した本人が忘れてしまうと役に立たないため、安全なパスワード管理方法で保管してください。PINコードは万能な完全バックアップではなく、基本的に直近14日間を対象とする仕組みです。何年分ものトークを復元できるものではありません。
異なるOSへ乗り換え、15日以上前のトークや写真・動画・ファイルも重視するなら、対象のLYPプレミアム会員が利用できるプレミアムバックアップを検討します。LINEアプリを対応バージョン以上、できれば最新版へ更新し、初回バックアップを実行して完了を確認します。最大100GBまで保存できますが、初回処理には端末側にもまとまった空き容量が必要です。LINEの案内上、初回バックアップを開始するには端末に5GB以上の空き容量が必要とされ、処理中に空き容量が少なくなると停止する場合があります。
プレミアムバックアップは初回処理が完了すると、その後のトーク履歴をリアルタイムで保存する仕組みです。ただし、利用開始前にすでに期限切れとなった写真・動画・ファイルなどは、完全に保存されない可能性があります。「乗り換え当日に申し込めば昔のデータが全部戻る」とは考えず、余裕を持って開始しましょう。
また、対象のLYPプレミアムを解約すると、プレミアムバックアップに保存されているデータが削除される点にも注意が必要です。乗り換え後すぐに解約する予定がある場合は、必要な復元が完了し、重要データを別途保存できているかを確認してから判断してください。
最も安全な考え方は、バックアップを一つに絞らないことです。同じOS間なら標準バックアップとPINコードを準備し、旧端末が使えるならQRコードで引き継ぎます。重要な写真やファイルは端末にも保存します。異なるOS間で長期履歴が必要ならプレミアムバックアップの完了を確認します。このように複数の備えを重ねることで、乗り換え時の失敗を減らせます。
旧端末を初期化する前に確認するチェックリスト
LINEの引き継ぎは、操作そのものより順番が重要です。新しいスマホを早く使いたいからといって、旧端末を先に初期化したり、携帯ショップで下取りに渡したりすると、QRコード表示やバックアップのやり直しができなくなります。
おすすめの順番は次のとおりです。
- 旧端末のLINEとOSを更新する
- LINEに登録された電話番号、メールアドレス、パスワードを確認する
- Apple IDまたはGoogle アカウントの連携とログイン情報を確認する
- トーク履歴をバックアップする
- バックアップ用PINコードを登録する
- 大切な写真・動画・ファイルを端末などへ別途保存する
- 新しい回線と新しいスマホを準備する
- LINEアカウントを新端末へ引き継ぐ
- トーク、友だち、グループ、スタンプなどを確認する
- 問題がないことを確認してから旧端末を初期化する
旧端末と新端末は、どちらも十分に充電しておきます。引き継ぎ中にバッテリーが切れると、本人確認や復元が途中で止まる可能性があります。充電器を用意し、安定したWi-Fiへ接続できる場所で作業するのがおすすめです。公衆Wi-Fiは接続が切れたり、認証画面が挟まったりするため、自宅など信頼できる回線を使いましょう。
新しいスマホの空き容量も確認してください。バックアップがクラウドにあっても、端末側の容量が不足すると復元に失敗することがあります。写真や動画を多く含むプレミアムバックアップを復元する場合は、特に余裕が必要です。
大切なトークルームを開き、必要な画像やファイルが現在も閲覧できるか確認します。表示できないデータは、バックアップを取っても復元できない可能性があります。閲覧できるうちに端末へ保存する、アルバムへまとめる、必要な文章をノートやメモへ移すなどの対策を取りましょう。
乗り換えと同時に電話番号が変わる場合は、新しい回線でSMSを受信できることも確認します。eSIMの開通が完了していない、主回線設定が違う、SMS非対応のデータ通信専用SIMを使っているといった状態では、認証番号を受け取れないことがあります。先に通信会社の回線を正常に開通させてから、LINEの電話番号認証へ進みます。
旧端末を下取りに出す場合は、店頭でその場ですぐ初期化するのではなく、LINEを含む必要なデータの移行が終わる時間を確保してください。新端末の受け取り日と旧端末の返送期限に余裕があるなら、自宅で数日間動作確認してから初期化すると安心です。
引き継ぎ完了後は、次の項目を確認します。
・自分の表示名とプロフィール画像が正しい
・友だちリストとグループが表示される
・主要なトーク履歴が復元されている
・メッセージを送受信できる
・LINE通話が使える
・購入済みスタンプを再ダウンロードできる
・アルバムとノートを開ける
・LINEポイントなど必要な残高が表示される
・通知が届く
・連動サービスへログインできる
この確認が終わるまでは、旧端末のLINEアプリを削除せず、端末も初期化しないことが重要です。新端末でアカウントを引き継ぐと旧端末では同じように使えなくなる場合がありますが、端末内に残っている写真や別アプリのデータを確認する意味でも、すぐに消去しないほうが安全です。
乗り換え当日は、回線とLINEを同時に触ることで「どちらが原因で使えないのか」がわからなくなりやすいため、作業を一つずつ完了させるのがコツです。最初に新しい携帯回線を開通し、通常の電話、SMS、モバイルデータ通信を確認します。その後にスマホ本体のデータ移行を行い、最後にLINEアカウントとトーク履歴を確認すると、問題が起きた場所を切り分けやすくなります。
たとえば、新端末でLINEの認証SMSが届かないとき、回線開通前なのか、LINE側の操作に問題があるのかを判断できなければ、必要のない再インストールや認証の繰り返しにつながります。先に新回線のSMSを単体でテストしておけば、LINEの画面で止まったときも原因を絞れます。デュアルSIMを利用する場合は、新しい番号の回線を音声通話とSMSに使う設定になっているかも確認しましょう。
時間にも余裕を持たせてください。バックアップが数分で終わる人もいれば、トーク量や写真・動画の量、通信速度によって長時間かかる人もいます。乗り換え店舗の閉店直前、仕事へ出かける直前、旅行当日の朝などに始めると、途中で止まった際に落ち着いて対処できません。重要な連絡が少ない休日や夜の早い時間など、数時間確保できるタイミングが向いています。
家族全員で乗り換える場合は、一度に全員分を進めず、まず1台を完了させて手順を確認してから次の端末へ進む方法も有効です。誰のApple ID・Google アカウント・電話番号・LINEアカウントなのかが混ざらないよう、端末ごとに情報を分けて管理します。家族の電話番号へ届いた認証番号を別の端末に入力すると、意図しないアカウントを操作する原因になります。
会社支給端末や学校・団体で使うLINEグループがある人は、管理ルールも確認しておきましょう。端末内の業務データを個人クラウドへ保存できないケースや、機種変更前に管理者の承認が必要なケースがあります。LINEの一般的な引き継ぎ手順だけでなく、勤務先や組織のセキュリティ方針を優先してください。
よくある失敗は、「旧端末は返却するだけだから」とバックアップ完了前に初期化すること、「クイックスタートでアプリが移ったから」とLINE内の復元を確認しないこと、「MNPなら電話番号が同じなのでトークも自動移行する」と思い込むことです。どれも、アカウント、スマホ本体、携帯回線、トークバックアップを別々に考えれば防げます。
旧端末を初期化する直前には、もう一度新端末をモバイルデータ通信だけで使ってみるのもおすすめです。Wi-Fiにつながっている間は問題なく見えても、新回線のAPN設定やeSIM設定が不完全で、外出すると通信できない場合があります。Wi-Fiを一時的に切り、LINEメッセージの送受信と通話を確認しておけば、乗り換え後の外出先で困りにくくなります。
乗り換えパターン別のLINE引き継ぎ手順
旧スマホが使える場合はかんたん引き継ぎQRコードを使う
古いスマホが手元にあり、LINEを開いてトークできる状態なら、かんたん引き継ぎQRコードを使う方法がおすすめです。パスワード入力の負担が少なく、旧端末で新端末からの操作を承認するため、手順を理解しやすいのが特徴です。
引き継ぎ前に、旧端末と新端末のLINEを最新版へ更新します。QRコードによる方法には対応バージョンやOSの条件があるため、古い状態のまま進めないようにしましょう。標準バックアップやプレミアムバックアップの完了日時も確認します。
基本的な流れは次のとおりです。
- 新しいスマホでLINEを起動する
- 「ログイン」を選ぶ
- Androidで表示される場合は「メイン端末」を選ぶ
- 「QRコードでログイン」を選ぶ
- 「QRコードをスキャン」をタップする
- 旧スマホでLINEの「ホーム」を開く
- 設定から「かんたん引き継ぎQRコード」を表示する
- 新しいスマホのカメラで旧スマホのQRコードを読み取る
- 旧スマホに表示された確認画面で、自分が操作したことを確認する
- 旧スマホの画面ロックを解除して本人認証する
- 新しいスマホでトーク履歴の復元を選ぶ
- 復元完了後、友だちやトークを確認する
新端末では最初に「新規登録」ではなく「ログイン」を選びます。ここを間違えると、既存のLINEアカウントを移すのではなく、新しいアカウントの作成へ進んでしまう可能性があります。「おかえりなさい」と表示された場合も、名前やプロフィール画像が自分のものかを必ず確認してください。
旧端末に表示したQRコードは、一般的な友だち追加用QRコードとは用途が異なります。「マイQRコード」ではなく、設定内の「かんたん引き継ぎQRコード」を使用してください。また、QRコードをスクリーンショットで他人に送らないようにします。引き継ぎ用QRコードはアカウントへのログインに関係する重要な情報です。
QRコードを読み取ったあと、旧端末側に「新しい端末でこのQRコードをスキャンしましたか?」といった確認が表示されます。自分の操作であることを確認し、端末の画面ロック解除を行います。知らないタイミングでこの表示が出た場合は承認してはいけません。
同じOS間で標準バックアップが完了している場合は、新端末で「トーク履歴を復元」を選びます。これにより、直近14日間に加えて、標準バックアップに保存された過去のテキストメッセージを復元できます。復元画面を急いでスキップすると、あとから同じ手順で戻せない場合があるため、表示内容をよく確認してください。
異なるOS間で通常のQRコード引き継ぎを行う場合、標準バックアップは使えませんが、直近14日間のトーク履歴を引き継げます。プレミアムバックアップを利用している場合は、対応する復元手順に従い、バックアップ済みの長期トークとメディアを復元します。
QRコードが読み取れない場合は、両端末の画面の明るさ、カメラ権限、レンズの汚れ、インターネット接続を確認します。旧端末のQRコード表示をいったん閉じて再表示し、新端末のLINEを再起動することも有効です。画面保護フィルムの反射が強いと読み取りにくいことがあるため、角度を変えて試してください。
「携帯会社を乗り換える前と後のどちらでQRコードを使うべきか」と迷う人もいます。新端末でSMS認証が必要になる可能性を考えると、新しい回線を開通させ、音声通話とSMSを使えることを確認してからLINEを引き継ぐとスムーズです。ただし、旧回線を解約したら旧端末が使えなくなるわけではありません。Wi-Fiに接続し、LINEアカウントがまだ操作できる状態ならQRコードを表示できる場合があります。とはいえ、トラブルに備えて旧回線と旧端末を利用できる期間に準備を終えるのが安全です。
iPhone・Androidの同じOS間でトーク履歴を復元する
iPhoneからiPhoneへの乗り換えでは、旧iPhoneでiCloud Driveへの標準バックアップを行い、新iPhoneで同じApple IDを使用して復元します。AndroidからAndroidでは、旧AndroidでGoogle ドライブへ標準バックアップを行い、新Androidで同じGoogle アカウントを選んで復元します。
iPhoneからiPhoneへ乗り換える基本手順は次のとおりです。
- 旧iPhoneのLINEを最新版へ更新する
- 端末設定でiCloud Driveがオンか確認する
- LINEの設定から「トークのバックアップ」を開く
- バックアップ用PINコードを登録する
- 「今すぐバックアップ」を実行する
- バックアップ日時が最新になったことを確認する
- 新iPhoneを設定し、旧端末と同じApple IDでiCloudへサインインする
- 新iPhoneにLINEをインストールする
- かんたん引き継ぎQRコードなどで既存アカウントへログインする
- 表示された画面でトーク履歴を復元する
- 復元後に友だち、トーク、アルバムなどを確認する
Appleのクイックスタートでアプリや設定を移した場合でも、LINEを開いたときに本人確認やトーク復元を求められることがあります。クイックスタートが終わったからLINEも完全に移行済みとは判断せず、LINEアプリ内で状態を確認してください。
iCloudのバックアップ先Apple IDが一致していないと、保存済みのトークが見つかりません。新しいiPhoneを別のApple IDで設定した場合や、家族共有を利用している場合は特に注意が必要です。iCloud Drive自体がオフ、空き容量不足、通信不安定なども失敗の原因になります。
AndroidからAndroidへ乗り換える基本手順は次のとおりです。
- 旧AndroidのLINEを最新版へ更新する
- Google ドライブとGoogle アカウントを確認する
- LINEの設定から「トークのバックアップ」を開く
- バックアップ用PINコードを登録する
- 「今すぐバックアップ」を実行する
- 保存先アカウントと完了日時を確認する
- 新Androidへ同じGoogle アカウントを追加する
- LINEをインストールして既存アカウントへログインする
- QRコードなどで本人確認を完了する
- 同じGoogle アカウントを選んでトーク履歴を復元する
- 主要なトークルームを開いて内容を確認する
AndroidはメーカーやOSバージョンによってメニュー名が異なります。また、Googleのサービスを利用できない一部端末では、Google ドライブによる標準バックアップを使えない場合があります。端末を購入する前に、Google PlayやGoogle ドライブを正式に利用できる国内向けモデルか確認すると安心です。
同じOS間の標準バックアップでは、過去のテキストメッセージを引き継げますが、写真、動画、ファイル、ボイスメッセージは標準バックアップの対象外です。トーク内の重要なメディアは、旧端末で閲覧できるうちに端末へ保存してください。プレミアムバックアップの対象者で、写真や動画まで幅広く残したい場合は、そちらを利用する選択肢もあります。
復元に時間がかかっているときは、アプリを強制終了したり、通信を切ったりせず待ちます。大量の履歴がある場合、端末や回線の状態によって時間がかかることがあります。バッテリー残量が少ない場合は充電しながら行い、Wi-Fiが省電力設定で切れないようにしましょう。
復元後に一部のスタンプが表示されない場合は、購入履歴から再ダウンロードできることがあります。通知音やトーク背景は新端末で再設定します。これらが初期状態でも、トーク履歴そのものの復元失敗とは限りません。
iPhoneとAndroid間・電話番号変更・旧端末なしで引き継ぐ
iPhoneからAndroid、AndroidからiPhoneへ乗り換える場合は、同じOS間よりも慎重な準備が必要です。標準バックアップをOS間で直接復元できないため、残したい履歴の期間によって方法を選びます。
直近14日間のトーク履歴で十分なら、旧端末が使える場合はかんたん引き継ぎQRコードを利用します。旧端末でQRコードを表示し、新端末で読み取って本人確認を行うと、直近14日間のテキストメッセージと対応する写真、動画、ファイル、ボイスメッセージを移行できます。
15日以上前のトーク履歴やメディアも必要なら、乗り換え前にプレミアムバックアップを設定し、初回バックアップの完了を確認します。LINEアプリが対応バージョンであること、対象のLYPプレミアム会員であること、十分な端末容量があることが前提です。バックアップが完了していないまま旧端末を初期化すると、長期履歴を移せない可能性があります。
異なるOSへ移る前には、LINEコインやゲーム内通貨なども確認します。購入済みスタンプなど多くの情報は引き継げますが、LINEコイン残高や一部の有料アイテムはOSをまたぐと移行できない場合があります。残高が大きい人は、使用してから乗り換えるか、各サービスの引き継ぎ条件を確認しましょう。
次に、乗り換えで電話番号も変更するケースです。旧端末が使えるなら、LINEに登録した電話番号、メールアドレス、パスワードを確認し、トーク履歴をバックアップします。新端末では新しい電話番号でSMS認証を行い、「すでにアカウントをお持ちですか?」「アカウントを引き継ぐ」といった案内から、既存アカウントへのログインを選びます。
認証後に他人の名前が「おかえりなさい」と表示された場合は、そのまま進めてはいけません。新しい電話番号が以前の利用者のアカウントに登録されていた可能性などが考えられます。「いいえ、違います」を選び、自分の電話番号またはメールアドレスとパスワードで既存アカウントを特定します。
電話番号だけが変わり、スマホは同じものを使う場合は、通常は新端末へのアカウント引き継ぎではなく、LINE設定内で登録電話番号を変更します。新しい回線でSMSを受け取れることを確認し、設定のアカウント画面から電話番号を変更します。アカウント引き継ぎ直後は、セキュリティ上の理由で一定時間、電話番号やパスワードなどを変更できない場合があります。急いで何度も操作せず、表示される案内に従ってください。
旧端末が故障、紛失、下取り済みなどで操作できない場合、かんたん引き継ぎQRコードは使えません。その場合は、電話番号、メールアドレスとパスワード、連携したApple IDまたはGoogle アカウントなど、事前に登録した情報を使ってログインします。バックアップ用PINコードを設定していた場合は、直近14日間のトーク履歴を復元できる可能性があります。
旧端末がなくても、次の条件がそろっていれば引き継げる可能性が高まります。
・LINEに登録した電話番号でSMSまたは通話認証ができる
・登録済みメールアドレスを把握している
・LINEパスワードを入力できる
・連携済みのApple IDまたはGoogle アカウントを使える
・バックアップ用PINコードを設定済み
・iCloudまたはGoogle ドライブにトーク履歴が残っている
・プレミアムバックアップが完了している
反対に、旧端末が使えず、登録電話番号も解約済み、メールアドレスやパスワードも不明、Apple ID・Google アカウントも連携していない場合は、本人のアカウントであることを確認できず、引き継ぎが難しくなります。LINE側でも登録情報そのものを利用者へ開示できない場合があるため、乗り換え前の準備が決定的に重要です。
スマホを紛失した場合は、LINEだけでなく携帯会社への回線停止連絡、端末の遠隔ロック、Apple IDやGoogle アカウントの保護も行います。第三者が旧端末を操作できる状態なら、アカウント乗っ取りや個人情報流出の危険があります。新端末でLINEを引き継ぐことに加え、端末全体のセキュリティ対策を優先してください。
LINE引き継ぎに失敗したときの対処法と注意点
ログインできない・SMSが届かない・QRコードを読めない場合
LINEの引き継ぎでログインできないときは、焦って何度も新規登録や認証を繰り返さず、どの段階で止まっているかを切り分けます。原因によって対処法が異なるためです。
SMS認証番号が届かない場合は、まず新しい回線の開通状態を確認します。アンテナ表示があっても、回線切替が完了していない、eSIMが無効、データ通信専用SIMを選んでいる、主回線設定が違うといった理由でSMSを受信できないことがあります。通常の電話を発着信できるか、他のSMSを受信できるかを試してください。
機内モードのオン・オフ、端末の再起動、SIMカードの入れ直し、eSIMの有効状態確認も有効です。デュアルSIM端末では、認証に使う電話番号の回線がオンになっているかを確認します。迷惑SMS対策や受信拒否設定によって認証メッセージがブロックされていないかも見直しましょう。
SMSを何度も再送すると、一時的に制限がかかる可能性があります。短時間に連打せず、入力した国番号と電話番号に誤りがないか確認してから再試行します。利用できる画面が表示される場合は、通話による認証を選べることもあります。ただし、誰かから口頭で認証番号を尋ねられても教えてはいけません。
パスワードが違う場合は、全角・半角、大文字・小文字、似た文字、不要な空白、自動入力された古いパスワードを確認します。メールアドレスを登録しており、受信できるなら再設定手続きを利用します。乗り換え前のキャリアメールを解約して受信できない場合は、旧端末や連携アカウントから別のログイン方法を使えるか確認してください。
Apple IDまたはGoogle アカウントでログインできない場合は、LINEに実際に連携したアカウントと、新端末で選んでいるアカウントが一致しているかを確認します。複数アカウントを持っている人は、思い込みで選ばず、旧端末の設定を確認できるなら照合します。
QRコードを読み取れない場合は、次の項目を順番に試します。
・旧端末と新端末のLINEを最新版にする
・両端末をインターネットへ接続する
・新端末でカメラ利用を許可する
・旧端末の画面を明るくする
・カメラレンズを拭く
・QRコードを再表示する
・端末同士の距離と角度を変える
・LINEと端末を再起動する
QRコードを読めても旧端末で承認できない場合は、旧端末の画面ロックを解除できるか確認します。画面ロックのパスコードや生体認証は、LINEパスワードとは別です。旧端末が壊れてタッチ操作できない場合、QRコード方式は難しいため、電話番号や連携アカウントを使う方法へ切り替えます。
引き継ぎの途中で「アカウントの引き継ぎを続けるためには」といった確認が表示された場合は、画面の指示をよく読みます。旧端末を操作できるかどうかで案内が分岐します。自己判断でアプリを削除したり、別のアカウントを作ったりすると状況が複雑になるため、現在の画面を記録してから対処するのがおすすめです。
新端末に自分ではないプロフィールが表示された場合は、絶対にそのままログインしないでください。入力した電話番号の確認画面から「いいえ、違います」などを選び、自分の既存アカウントを探す手順へ戻ります。誤って他人のアカウントを操作することを避けるため、表示名とプロフィール画像の確認は非常に重要です。
トーク履歴が復元できない・一部しか表示されない場合
LINEアカウントの引き継ぎ後に友だちは表示されるのにトークがない場合、アカウント移行は成功しているものの、トーク履歴の復元が完了していない可能性があります。まず、移行前後が同じOSか異なるOSか、どのバックアップ方法を使ったかを確認しましょう。
同じOS間で標準バックアップを利用したのにトークが復元されない場合は、次の原因が考えられます。
・バックアップ自体が完了していなかった
・バックアップ日時が古かった
・iCloud Driveがオフだった
・iCloudまたはGoogle ドライブの容量が不足していた
・新端末で別のApple IDまたはGoogle アカウントを使っている
・復元画面をスキップした
・通信が不安定な状態で復元した
・新端末の空き容量が不足している
旧端末がまだ使えるなら、バックアップ日時を再確認します。旧端末で新しいバックアップを作成できる状態なら、通信と容量を整えてやり直します。ただし、新端末へのアカウント移行後は旧端末で同じようにLINEを操作できない場合があるため、むやみにログインし直すのは避けてください。
iPhoneでは、バックアップ時と同じApple IDでiCloudへサインインしているか確認します。Androidでは、同じGoogle アカウントを端末へ追加し、復元時に正しく選んでいるか確認します。端末を再起動し、安定したWi-Fiで復元を再試行できる場合は試します。
異なるOS間で通常のQRコードやPINコードを使った場合、復元対象は原則として直近14日間です。15日以上前の履歴が表示されないのは、故障ではなく仕様による可能性があります。標準バックアップを取っていても、iCloudからAndroid、Google ドライブからiPhoneへ直接復元することはできません。
プレミアムバックアップを使ったのに古い写真やファイルが見つからない場合は、そのデータがプレミアムバックアップ開始前に期限切れだった可能性があります。公式アカウントからの一部メッセージやシステムメッセージなども保存されない場合があります。バックアップ対象であっても、元データの状態によって完全には戻らない点を理解しておきましょう。
標準バックアップはテキストメッセージが中心です。そのため、文章は戻ったのに写真や動画を開けない場合があります。これは必ずしもバックアップ失敗ではありません。トーク内の画像・ファイルを確実に残したいなら、乗り換え前に端末へ保存するか、対応するプレミアムバックアップを利用する必要があります。
また、引き継ぎ操作中に相手から届いたメッセージは、新端末に表示されない場合があります。家族や仕事相手との重要な連絡が移行時間帯に重なった可能性があるなら、再送を依頼してください。乗り換え作業を始める前に、しばらく返信できないことを関係者へ伝えておくのも有効です。
トークルームを削除したあとにバックアップした場合、その履歴は復元できません。バックアップファイルは削除前の過去状態へ自由に巻き戻す仕組みではないためです。また、保存期限が切れたメディアも、バックアップを取れば必ず閲覧可能になるわけではありません。
トークが戻らないからといって、すぐにLINEアプリを削除して再インストールするのは避けましょう。現在残っているデータまで失う可能性があります。まず、アカウント、OSの組み合わせ、バックアップ日時、クラウドアカウント、空き容量、通信状態を確認し、復元可能な手順が残っているかを整理します。
どうしても復元できない場合でも、友だちリストやグループ、アルバム、ノートは残っている可能性があります。個別のトークルームを開き、アルバムとノートを確認してください。相手が過去の写真や資料を持っているなら、必要なものを再送してもらうことも現実的な対処法です。
乗り換え後の確認事項とよくある質問
LINEの引き継ぎは、新端末でホーム画面が開いた時点では完了ではありません。友だち、トーク、通話、通知などを実際に確認して、初めて安心して旧端末を初期化できます。
まず、家族や信頼できる相手へテストメッセージを送り、相手からも返信してもらいます。送信だけでなく受信もできることを確認してください。次にLINE通話を短時間試し、マイクとスピーカーの権限、音量、Bluetooth接続に問題がないか確認します。
通知が届かない場合は、LINEアプリ内の通知設定と、スマホ本体の通知許可の両方を見直します。省電力設定やバックグラウンド通信制限が強いAndroidでは、アプリを閉じたあとに通知が遅れることがあります。iPhoneでも集中モードや通知要約の設定によって、すぐに表示されない場合があります。
購入済みスタンプや着せかえが一覧に見当たらない場合は、購入履歴から再ダウンロードできるか確認します。友だちリストやグループが明らかに少ない場合は、別のLINEアカウントへログインしていないか、自分のプロフィール情報を確認してください。
ここからは、LINEの引き継ぎとスマホ乗り換えでよくある質問をまとめます。
Q. MNPで携帯会社を変えるだけでもLINEのバックアップは必要ですか?
同じスマホをそのまま使い、端末を初期化せず、LINEアプリも削除しないなら、通常はアカウント引き継ぎは不要です。ただし、スマホは故障や紛失の可能性があるため、乗り換えに関係なくトークの自動バックアップとバックアップ用PINコードを設定しておくと安心です。
Q. SIMカードを先に差し替えてしまいました。LINEは消えますか?
SIMカードの差し替えだけでLINEアプリやトーク履歴が自動的に消えるわけではありません。同じ端末でアプリとデータが残っているなら、そのまま使えるのが基本です。新しい回線の開通後、LINEの送受信を確認してください。
Q. eSIMへ変更するとLINEの引き継ぎが必要ですか?
同じスマホで物理SIMからeSIMへ変更するだけなら、原則として不要です。eSIMの再発行とLINEアカウントの移行は別の手続きです。ただし、eSIM変更と同時に新しいスマホへ移るならLINEの引き継ぎが必要です。
Q. MNPで電話番号が同じならトーク履歴も自動で新端末へ移りますか?
自動では移りません。電話番号は本人確認に使われますが、過去のトーク履歴を保存する役割ではありません。新しいスマホへ移るなら、事前バックアップと復元が必要です。
Q. 古いスマホはいつ初期化すればよいですか?
新端末で友だち、グループ、主要なトーク、アルバム、ノート、スタンプ、メッセージ送受信、LINE通話、通知を確認したあとです。下取り期限に余裕があるなら、少なくとも一通りの動作確認が終わるまで保管しましょう。
Q. iPhoneからAndroidへ変更すると、何年分のトークを移せますか?
通常のかんたん引き継ぎQRコードやバックアップ用PINコードでは、原則として直近14日間です。15日以上前を含む長期履歴や対応メディアも移したい場合は、対象条件を満たすプレミアムバックアップを乗り換え前に設定し、初回バックアップを完了させる必要があります。
Q. AndroidからiPhoneへ変更する場合も同じですか?
基本的な考え方は同じです。Google ドライブの標準バックアップをiPhoneへ直接復元することはできません。通常は直近14日間、プレミアムバックアップを事前に利用した場合はより長い履歴を引き継げます。
Q. QRコードを使えばバックアップしなくても大丈夫ですか?
直近14日間は引き継げる仕組みがありますが、同じOS間で15日以上前のテキスト履歴を残したいなら標準バックアップが必要です。異なるOS間で長期履歴や写真・動画も残したいならプレミアムバックアップを検討します。QRコードは便利ですが、すべての過去データを無条件に移す機能ではありません。
Q. 電話番号を変更すると友だちへ通知されますか?
電話番号変更そのものと、友だちへの見え方はアカウント設定や相手側の状態にも関係します。少なくとも、既存アカウントを正しく引き継げば、友だちリストをゼロから作り直す必要はありません。新規登録を選ばず、既存アカウントへのログインを選ぶことが重要です。
Q. キャリアメールをLINEへ登録しています。乗り換え前に変えたほうがよいですか?
メールアドレス持ち運びを利用しないなら、乗り換え前に今後も受信できるメールアドレスへ変更するのがおすすめです。解約後にキャリアメールが使えなくなると、パスワード再設定メールを受け取れない可能性があります。
Q. バックアップの最終日時が更新されません。
iCloud DriveまたはGoogle ドライブの空き容量、端末の空き容量、Wi-Fi接続、クラウドアカウント、LINEとOSのバージョンを確認してください。通信が不安定な場合は、端末を再起動し、安定した回線で再実行します。日時が最新になったことを確認するまで旧端末を初期化しないでください。
Q. 新端末でトーク履歴の復元をスキップしてしまいました。
利用しているOSやバックアップ方法によって、あとから復元できる場合と難しい場合があります。現在のLINEを削除する前に、バックアップが残っているか、復元メニューを利用できるかを確認してください。安易な再インストールは、残っている履歴を失う原因になり得ます。
Q. LINEアカウントを2つ作ってしまったようです。
まず現在表示されているプロフィール、友だち、グループを確認し、本来のアカウントと違うかを判断します。新しいアカウントをむやみに削除したり電話番号を何度も付け替えたりすると、状況が複雑になります。本来のアカウントで使っていた電話番号、メールアドレス、連携アカウント、パスワードを整理してから対応してください。
Q. 店舗スタッフに任せればLINEも全部移してもらえますか?
携帯ショップのサポート範囲は店舗や契約内容によって異なります。また、LINEのパスワード、SMS認証、個人的なトーク内容などは利用者本人が確認すべき情報です。サポートを受ける場合でも、事前バックアップとアカウント情報の準備は自分で済ませ、重要な認証情報を他人へ渡さないようにしましょう。
Q. 乗り換え作業中もLINEは届きますか?
回線切替中でもWi-Fiが使えれば旧端末で通信できる場合がありますが、アカウント引き継ぎ中に届いた一部メッセージが新端末で表示されない可能性があります。重要な連絡がある時間帯を避け、必要に応じて相手へ再送を依頼してください。
Q. 乗り換え前日に何をすればよいですか?
LINEとOSを更新し、電話番号・メールアドレス・パスワードを確認します。続いてトーク履歴を手動バックアップし、完了日時とPINコードを確認します。大切な写真やファイルを端末へ保存し、両端末を充電しておけば準備は整います。
LINEの引き継ぎで最も重要なのは、「旧端末を消す前に準備と確認を終えること」です。携帯会社だけを変えて同じスマホを使うなら、通常は特別な引き継ぎ操作は必要ありません。新しいスマホへ乗り換えるなら、旧端末が使えるうちにアカウント情報を確認し、トーク履歴をバックアップして、かんたん引き継ぎQRコードを利用するのが基本です。
同じOS間ではiCloudまたはGoogle ドライブの標準バックアップ、異なるOS間では直近14日間のQRコード・PINコードによる移行、長期履歴や写真・動画まで重視する場合はプレミアムバックアップというように、自分の条件に合う方法を選びましょう。
乗り換えを急いで旧スマホを初期化する必要はありません。新端末でLINEの送受信、通話、友だち、グループ、トーク履歴、アルバム、ノート、スタンプ、通知まで確認し、問題がないことを確かめてから下取りや初期化へ進んでください。正しい順番で準備すれば、LINEの引き継ぎは決して難しい作業ではありません。

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